書架しょだな)” の例文
海に面して大きく開いているさんのはまった丸窓の横には、立派な書架しょだなが据えられ、ギッシリ書物が詰っている。総じて渋い装幀の学術的なものが多い。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
国手、一個の書架しょだな抽斗ひきだし、それには小説、伝奇の類が大分ちつを揃えて置かれた——中から、金唐革きんからかわの手箱を、二個出して、それを開けると無造作に、莞爾々々にこにこしながら卓子の上に並べられた。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)