“聴法”の読み方と例文
読み方割合
ちょうほう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この草庵へ移る時に、実直に手伝ってくれた近くの農家の夫婦か——でなければ聴法ちょうほうの席へ来るうちの信徒の者か。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし尼提は経文きょうもんによれば、一心に聴法ちょうほうをつづけたのち、ついに初果しょかを得たと言うことである。
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
このご説法のころは、われらの心もいまだ仲々善心もあったじゃ、小禽の家に至るとお説きなされば、はや聴法ちょうほうの者、みな慄然りつぜんとして座にえなかったじゃ。今は仲々そうでない。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)