“聴者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききて70.0%
きゝて20.0%
ていしや10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沼南の清貧咄はあながち貧乏をてらうためでもまた借金を申込まれる防禦ぼうぎょ線を張るためでもなかったが、場合にると聴者ききてに悪感を抱かせた。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
いかにもほんとらしく聴者きゝてに思はせて置いて、終ひのところで、ハツと思つて眼を開くと、みんな夢でした、と来るお話は癪に障ります。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「九日。雨。山崎宗運法眼開茶宴。君侯為賓。茝庭先生為主接賓。以故休講傷寒論。大兄当直上邸。」多紀茝庭たきさいていが傷寒論を講じ、柏軒が聴者ていしや中にあつたことが此に由つて知られる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)