“艦尾”の読み方と例文
読み方割合
かんび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、独りで、上甲板を、艦尾かんびから艦首へ歩きながら、奈良島の生死を気づかつた副長の狼狽した容子を、なつかしく思ひ返しました。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
『では、貴君きくんは、しやおい日出雄少年ひでをせうねん安否あんぴを——。』とひかけて、いそ艦尾かんびなる濱島武文はまじまたけぶみ春枝夫人はるえふじんとにひとみうつすと、彼方かなた二人ふたりたちまわたくし姿すがた見付みつけた。
と、ひ、あしところらぬ有樣ありさま濱島武文はまじまたけぶみ艦尾かんび巨砲きよほうもたれて悠々いう/\美髯びぜんひねりつゝ。