“かんび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甘美56.3%
完備12.5%
艦尾12.5%
完美6.3%
寒微6.3%
干糜6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その刹那から、己の目の前には、現実の世界が消えてしまって、燦爛(さんらん)たる色彩と、妖艶(ようえん)なる女神(めがみ)と、甘美(かんび)なる空気との世界ばかりが見えて居た。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ポムペイの滅(ほろ)びた原因(げんいん)が降灰(こうはひ)にあることは、空中(くうちゆう)から見(み)た寫眞(しやしん)でもわかる通(とほ)り、各家屋(かくかおく)の屋根(やね)は全部(ぜんぶ)拔(ぬ)けてゐて、四壁(しへき)が完備(かんび)してゐることによつてもわかるが、西暦(せいれき)千九百六年(せんくひやくろくねん)の大噴火(だいふんか)のとき
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
『では、貴君(きくん)は、若(も)しや我(わ)が娚(おい)日出雄少年(ひでをせうねん)の安否(あんぴ)を——。』と言(い)ひかけて、急(いそ)ぎ艦尾(かんび)なる濱島武文(はまじまたけぶみ)と春枝夫人(はるえふじん)とに眸(ひとみ)を移(うつ)すと、彼方(かなた)の二人(ふたり)も忽(たちま)ち私(わたくし)の姿(すがた)を見付(みつ)けた。
まして近ごろ多くの人が従事する仕事には心尽しの温味(あたたかみ)があって、始めて完美(かんび)するものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
奈何(いかん)せん寒微(かんび)より起りて、古人の博智無く、善を好(よみ)し悪を悪(にく)むこと及ばざること多し。今年七十有一、筋力衰微し、朝夕危懼(きく)す、慮(はか)るに終らざることを恐るのみ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すると、敵の猛将干糜(かんび)が、捨て鉢にかかって来た。孫策は、干糜を手捕りにして、鞍のわきに引っ抱えて悠々と引上げてきた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)