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艦尾
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かんび
ふりがな文庫
“
艦尾
(
かんび
)” の例文
私は、独りで、上甲板を、
艦尾
(
かんび
)
から艦首へ歩きながら、奈良島の生死を気づかつた副長の狼狽した容子を、なつかしく思ひ返しました。
猿
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『では、
貴君
(
きくん
)
は、
若
(
も
)
しや
我
(
わ
)
が
娚
(
おい
)
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
安否
(
あんぴ
)
を——。』と
言
(
い
)
ひかけて、
急
(
いそ
)
ぎ
艦尾
(
かんび
)
なる
濱島武文
(
はまじまたけぶみ
)
と
春枝夫人
(
はるえふじん
)
とに
眸
(
ひとみ
)
を
移
(
うつ
)
すと、
彼方
(
かなた
)
の
二人
(
ふたり
)
も
忽
(
たちま
)
ち
私
(
わたくし
)
の
姿
(
すがた
)
を
見付
(
みつ
)
けた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と、
手
(
て
)
の
舞
(
ま
)
ひ、
足
(
あし
)
の
踏
(
ふ
)
む
處
(
ところ
)
も
知
(
し
)
らぬ
有樣
(
ありさま
)
。
濱島武文
(
はまじまたけぶみ
)
は
艦尾
(
かんび
)
の
巨砲
(
きよほう
)
に
凭
(
もた
)
れて
悠々
(
いう/\
)
と
美髯
(
びぜん
)
を
捻
(
ひね
)
りつゝ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は、
私
(
わたくし
)
は、
屹度
(
きつと
)
、
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の
艦尾
(
かんび
)
の
方
(
かた
)
、八
吋
(
インチ
)
速射砲
(
そくしやほう
)
の
横
(
よこ
)
たはる
邊
(
へん
)
、
若
(
もし
)
くば
水面
(
すいめん
)
高
(
たか
)
き
舷門
(
げんもん
)
のほとりに
立
(
た
)
つて——
恭
(
うや/\
)
しく——
右手
(
めて
)
に
高
(
たか
)
く
兜形
(
ヘルメツトがた
)
の
帽子
(
ぼうし
)
を
揚
(
あ
)
げて、
今
(
いま
)
一度
(
いちど
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
艦
常用漢字
中学
部首:⾈
21画
尾
常用漢字
中学
部首:⼫
7画
“艦”で始まる語句
艦
艦橋
艦隊
艦長
艦上
艦中
艦長室
艦長松島海軍大佐
艦首
艦船