“贓品”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞうひん80.6%
ざうひん9.7%
けいず3.2%
けいづ3.2%
ブツ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「怪しいのはこれだ。……ウーム、かなり重い、どこかの武家屋敷から盗み出した贓品ぞうひんだな。や、入念に、定紋じょうもんまでけずり落してある」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その中に、やつと、私と同じ候補生の牧田と云ふ男が、贓品ざうひんを見つけました。時計も金も一つになつて、奈良島と云ふ信号兵の帽子の箱の中に、あつたのです。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
持っているから、まさか泥棒とは思わないまでも、『贓品けいず買い』をしているものだと気が付いて、それから遠退とおのくようにしていましたよ
「八、構ふことはない。存分に縛り上げろ、そいつは贓品けいづ買ひだ」
「うん、忙しい忙しい。どうもやりきれんよ。朝っぱらからの大活動で、いま贓品ブツを持ってきたところだ。まあ入りたまえ。ちょうどいい、これから一服やろうというところなんだ」
五階の窓:03 合作の三 (新字新仮名) / 森下雨村(著)