“銀笛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんてき85.7%
フラジオレット14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜は二人とも、きっとお宮に帰って、きちんとすわり、空の星めぐりの歌に合せて、一晩銀笛ぎんてきくのです。それがこの双子のお星様の役目でした。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
真先まっさきに、紫地に白く「千歳村粕谷少年音楽隊」とぬいた横旗を立てゝ、村の少年が銀笛ぎんてき太鼓たいこ手風琴てふうきんなぞピー/\ドン/\にぎやかにはやし立てゝ行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
午後、ベル(イソベル)のピアノに合せて銀笛フラジオレットを吹く。クラックストン師来訪。「壜の魔物ボットル・イムプ」をサモア語に訳して、オ・レ・サル・オ・サモア誌に載せ度き由。よろこんで承諾。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
食後、詩をまとめようとしたが、うまく行かぬ。銀笛フラジオレットを吹く。一時から又外へ出てヴァイトリンガ河岸へのみちを開きにかかる。斧を手に、独りで密林にはいって行く。頭上は、重なり合う巨木、巨木。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)