ふゑ)” の例文
鹿しかはそれからみんな、みぢかくふゑのやうにいてはねあがり、はげしくはげしくまはりました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
滊車のふゑの音ひゞく時、やう/\烟りにかげ消えゆくとき、いかならんと思ひやる與之助より、さし手が磯に千鳥を友として、かなしき戀のおもかげを描くらん、不憫ふびんやお新が心の内
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かほ両方りやうはうへ、背中合せなかあはせにわかれたとおもふと、ふゑつた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また御贔負ごひいきをの嬌音きやうおんこれたやすくはひがたし、れが子供こども處業しわざかと寄集よりあつまりしひとしたいて太夫たゆうよりは美登利みどりかほながめぬ、伊達だてにはとほるほどの藝人げいにん此處こゝにせきめて、三味さみふゑ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)