“呼子笛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よびこ85.7%
よびこぶえ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木魂こだまをしてひびく呼子笛よびこにつれて、あなたの樹林やこなたの山蔭から、狐火のごとく殺到するのは、番士や黒鍬くろくわの者の手に振る明りです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
合図の呼子笛よびこの声、たいまつの光り、それが一度にみだれ合って、すべての組々も皆ここに駈け集まった。神原茂左衛門は第五の組であったが、場所が近かったために早く駈けつけた。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ひとみをこらしてみつめていると、ときおり、おもてをなでてくる微風びふうにまじってかすかな叫喚きょうかん……矢唸やうなり……呼子笛よびこぶえ……激闘げきとう剣声けんせい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)