“よびこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呼笛37.8%
呼子35.1%
呼子笛16.2%
呼込8.1%
令丁2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、追駈おっかけながら刑事の吹き鳴らした呼笛よびこ利目ききめがあった。それを聞きつけた一人の警官が、丁度その時、賊の前面に現われたのだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
表をあわただしげに走り去る靴音、誰かを探し求める声、呼子よびこの笛、サーベルの音も聞えた。先刻の警官隊かも知れない。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
合図の呼子笛よびこの声、たいまつの光り、それが一度にみだれ合って、すべての組々も皆ここに駈け集まった。神原茂左衛門は第五の組であったが、場所が近かったために早く駈けつけた。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
えらみてと言はしたれど此方このはうにてはもとより日にはかまひなければ今日結納ゆひなふ幾久いくひさしく受納致すと目録書を押頂おしいたゞけば忠兵衞は路次ろじそとなる者を呼込よびこみ三荷の釣臺つりだいはこばせて油團を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
役所の令丁よびこがその太鼓を打ってしまったと思うと、キョトキョト声で、のべつに読みあげた——
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
太鼓の鈍い響きと令丁よびこのかすかな声とが遠くでするのを人々は今一度聞いた。
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)