“弱年”の読み方と例文
読み方割合
としわか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとは山路の苔のつゆ、さてもわけなしのお弱年としわかさまとにらむ目もとに何見えざらん、問はねどしるき與之助が心の宙宇に迷ふ有さまゝで夫れと呑みこめば
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひし人弱年としわかにてしかも身もちのくずれかゝりしものなればなりき。
與之助の女々しく未練なるは弱年としわかのならひ、見る目の花に迷ひて行末の慮なければなるを、これと同心ひとつに成りて我れさへに心よはくば、辛き浮世になりのぼる瀬なくして
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)