“としわか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年若58.5%
年少28.3%
少壮5.7%
弱年3.8%
年壯1.9%
年齢少1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく年若としわかな夫が自分の若い妻を「うちのばあさん」などと呼ぶ、あれも何となく気取ってるように思われるが、でも人の前で
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
うですね、年少としわか田舍ゐなか大盡だいじんが、相場さうばかゝつて失敗しつぱいでもしたか、をんな引掛ひつかゝつてひど費消つかひぎた……とでもふのかとえる樣子やうすです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
葬式の日は、親類一同、小さな棺の周囲まわりに集った。三吉が往時むかし書生をしていた家の直樹も来た。この子息むすことっくに中学を卒業して、最早少壮としわかな会社員であった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ひし人弱年としわかにてしかも身もちのくずれかゝりしものなればなりき。
慮外りよぐわいながら此のわたりのいほりに、近き頃さまへて都より來られし、俗名ぞくみやう齋藤時頼と名告なの年壯としわかき武士のおさずや』。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
飽くまで侮る一言ひとことに、年齢少としわかにて気嵩きがさの照子は、手巾ハンケチ噛占かみしめて、口惜涙くやしなみだを、ついほろほろ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)