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飯粒
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まんまつぶ
ふりがな文庫
“
飯粒
(
まんまつぶ
)” の例文
そのなくなった祖母は、いつも
仏
(
ほとけ
)
の御飯の残りだの、洗いながしのお
飯粒
(
まんまつぶ
)
を、小窓に載せて、雀を
可愛
(
かわい
)
がっていたのである。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの時、雀の親子の
情
(
なさけ
)
に、いとしさを知って以来、申出るほどの、さしたる御馳走でもないけれど、お
飯粒
(
まんまつぶ
)
の少々は毎日欠かさず
撒
(
ま
)
いて置く。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そりゃ同じ所に住んでるから、緋鯉に
属
(
つ
)
くが
当前
(
あたりまえ
)
だけれどもね、君が、よくお
飯粒
(
まんまつぶ
)
で、糸で
釣上
(
つりあ
)
げちゃ投げるだろう。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そりや
同
(
おな
)
じ
所
(
ところ
)
に
住
(
す
)
んでるから、
緋鯉
(
ひごひ
)
に
屬
(
つ
)
くが
當前
(
あたりまへ
)
だけれどもね、
君
(
きみ
)
が、よくお
飯粒
(
まんまつぶ
)
で、
絲
(
いと
)
で
釣上
(
つりあ
)
げちや
投
(
な
)
げるだらう。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
飯粒
(
まんまつぶ
)
を
撒
(
ま
)
いてやった、雀ッ子にだって
残懐
(
なごり
)
は
惜
(
おし
)
いや、蔦ちゃんなんか、
馴染
(
なじみ
)
になって、
酸漿
(
ほおずき
)
を鳴らすと鳴く、
流元
(
ながしもと
)
の
蛙
(
けえろ
)
はどうしたろうッて
鬱
(
ふさ
)
ぐじゃねえか。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「そのお
飯粒
(
まんまつぶ
)
で蛙を釣って遊んだって、御執心の、蓮池の
邸
(
やしき
)
の方とは違うんですか。」
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……おお、よちよち、と言った工合に、この親馬鹿が、すぐにのろくなって、お
飯粒
(
まんまつぶ
)
の白い
処
(
ところ
)
を——
贅沢
(
ぜいたく
)
な奴らで、
内
(
うち
)
のは
挽割麦
(
ひきわり
)
を
交
(
ま
)
ぜるのだがよほど腹がすかないと麦の方へは
嘴
(
はし
)
をつけぬ。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“飯粒”の意味
《名詞》
御飯のつぶ。
(出典:Wiktionary)
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
粒
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
“飯粒”で始まる語句
飯粒程