トップ
>
残懐
ふりがな文庫
“残懐”の読み方と例文
旧字:
殘懷
読み方
割合
なごり
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なごり
(逆引き)
貞造は、無事に健かに産れた児の顔を一目見ると、安心をして、貴女の七夜の御祝いに酔ったのがお
残懐
(
なごり
)
で、お暇を頂いて、お邸を出たんです。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
飯粒
(
まんまつぶ
)
を
撒
(
ま
)
いてやった、雀ッ子にだって
残懐
(
なごり
)
は
惜
(
おし
)
いや、蔦ちゃんなんか、
馴染
(
なじみ
)
になって、
酸漿
(
ほおずき
)
を鳴らすと鳴く、
流元
(
ながしもと
)
の
蛙
(
けえろ
)
はどうしたろうッて
鬱
(
ふさ
)
ぐじゃねえか。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
抱合って、目を見交わして、
姉妹
(
きょうだい
)
の
美人
(
たおやめ
)
は、身を
倒
(
さかさま
)
に崖に投じた。あわれ、蔦に
蔓
(
かずら
)
に
留
(
とど
)
まった、道子と菅子が色ある
残懐
(
なごり
)
は、滅びたる世の海の底に、
珊瑚
(
さんご
)
の砕けしに異ならず。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
残懐(なごり)の例文をもっと
(1作品)
見る
残
常用漢字
小4
部首:⽍
10画
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“残”で始まる語句
残
残酷
残念
残骸
残余
残虐
残忍
残滓
残喘
残燈