“飯粒(いひぼ)” の例文
おさな子に飯粒(いひぼ)くゝめるやうな申分を、さすが亂暴に狼藉に言ひやぶらるゝ物でなければ、與之助少し勝手のかはりて、しばらくは默然(だんまり)となりぬ
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
飯粒(いひぼ)なす白齒かそけく、足手振り笑むらむさまを、家こぞり待つらむものぞ、はや大にあれ。
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
また筑紫の末羅縣(まつらがた)の玉島の里三に到りまして、その河の邊に御食(をし)したまふ時に、四月(うづき)の上旬(はじめのころ)なりしを、ここにその河中の磯にいまして、御裳の絲を拔き取り、飯粒(いひぼ)を餌にして
小さなりけるは四つばかりになりけるが、そは飯粒(いひぼ)もてつくるにやとこれもいたくおどろけるさまにてひそやかにいひいでけり。腹うち抱へられて可笑しさ限りなかりき。罪ある戯れなりかし。
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)