“鼻緒問屋”の読み方と例文
読み方割合
はなおどんや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
店の前まで来たときに、花川戸はなかわど鼻緒問屋はなおどんやの主人下田長造しもだちょうぞうあわてて駈けだす三男の素六を認めたので、イキナリ声をかけたのだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
更に、驚くべきことは、この一団のうちに、花川戸はなかわど鼻緒問屋はなおどんや下田長造しもだちょうぞうの妹娘の紅子と、末子すえっこの中学生、素六とが、一隅いちぐうに慄えていることだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
潜水艦から離れた艦上機の操縦席についていたのは、別人べつじんならぬ花川戸はなかわど鼻緒問屋はなおどんやの二番息子の直二なおじであった。前に戦死と認知にんちされて、死亡通知の発せられた幽霊人ゆうれいじんだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)