“丹波栗”の読み方と例文
読み方割合
たんばぐり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正面の築山つきやまの頂上には自分の幼少のころは丹波栗たんばぐりの大木があったが、自分の生長するにつれて反比例にこの木は老衰し枯死して行った。
庭の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
茹栗ゆでぐり燒栗やきぐり可懷なつかし。酸漿ほうづきることなれど、丹波栗たんばぐりけば、さととほく、やまはるかに、仙境せんきやう土産みやげごと幼心をさなごころおもひしが。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いけて置いた丹波栗たんばぐりが芽を出す。何やらかやら皆大きくなり、おまけに隣地のの木までが林のように茂って来て、目隠しにはよいが日陰が多くなった。