“つなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツナミ
語句割合
海嘯80.9%
津浪9.0%
津波6.7%
洪波1.1%
洪濤1.1%
海潚1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち、うしほ泡立あわだち、なみ逆卷さかまいて、其邊そのへん海嘯つなみせたやう光景くわうけいわたくし一生懸命いつせうけんめい鐵鎖てつさにぎめて、此處こゝ千番せんばん一番いちばんんだ。
度々たびたび津浪つなみゆえ、本所へ屋敷替えを親父がして、普請の出来るまで、駿河台の太田姫稲荷の向う、若林の屋敷を当分借りていたが、その屋敷は広くって、庭も大そうにて
家屋の倒潰とうかいは数知れないし、津波つなみもあり、火死、水死、圧死など、この時の死傷は三万七千余人といわれた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まろびながら雪をまろめ次第しだいに大をなし、幾万斤いくまんきんの重きをなしたるもの幾丈いくぢやうの大石をまろばはしらすがごとく、これが為にあわ/\しき雪おしせかれて雪の洪波つなみをなして大木を根こぎになし
雪吹ふゞきの人をころす事大方右にるゐす。暖地だんちの人花のちるくらべ美賞びしやうする雪吹ふゞきと其ことなること、潮干しほひあそびてたのしむ洪濤つなみおぼれくるしむとのごとし。雪国の難義なんぎ暖地だんちの人おもひはかるべし。
鏡花さんが水がきらいで私の住んでいた佃島つくだじまうちが、海潚つなみに襲われたとき、ほどたってからとても渡舟わたしはいけないからと、やっとあの長い相生橋あいおいばしを渡って来てくださったことを思出したり
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)