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つなみ
ふりがな文庫
“
津浪
(
つなみ
)” の例文
津浪
(
つなみ
)
とは
津
(
つ
)
の
浪
(
なみ
)
、
即
(
すなは
)
ち
港
(
みなと
)
に
現
(
あらは
)
れる
大津浪
(
おほつなみ
)
であつて、
暴風
(
ぼうふう
)
など
氣象上
(
きしようじよう
)
の
變調
(
へんちよう
)
から
起
(
おこ
)
ることもあるが、
最
(
もつと
)
も
恐
(
おそ
)
ろしいのは
地震津浪
(
ぢしんつなみ
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
度々
(
たびたび
)
の
津浪
(
つなみ
)
ゆえ、本所へ屋敷替えを親父がして、普請の出来るまで、駿河台の太田姫稲荷の向う、若林の屋敷を当分借りていたが、その屋敷は広くって、庭も大そうにて
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
何かあの頃は、そういう神秘的なようなことが
頻
(
しき
)
りと行われた。盤梯山が破裂したり、三陸の
津浪
(
つなみ
)
が起ったり、地震があったり、天変地異が頻々とあって、それにも少年の自分は脅かされた。
回想録
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
群集も、今はたまり兼ねて、ドッと
津浪
(
つなみ
)
の様にガラス板の前に押しよせた。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
お駒のまわりには、赤い火の色と、ぱちぱちいう木の燃える音とがあるだけで、その中に、
津浪
(
つなみ
)
のようなひびきと黒いものの動揺があった。津浪のような響きは、観客や舞台裏の人々の叫びであった。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
「これかね、寛政
子年
(
ねどし
)
の
津浪
(
つなみ
)
に
死骸
(
しがい
)
の
固
(
かたま
)
っていた処だ。」
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
非局部性
(
ひきよくぶせい
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
を
起
(
おこ
)
す
事
(
こと
)
のある
海洋底
(
かいようてい
)
に
接
(
せつ
)
した
海岸地方
(
かいがんちほう
)
は、
大搖
(
おほゆ
)
れの
地震
(
ぢしん
)
に
見舞
(
みま
)
はれた
場合
(
ばあひ
)
、
津浪
(
つなみ
)
についての
注意
(
ちゆうい
)
を
要
(
よう
)
する。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
あの時の
津浪
(
つなみ
)
のような笑い声——そうだ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
かういふ
長波長
(
ちようはちよう
)
の
津浪
(
つなみ
)
が
海底
(
かいてい
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
によつていかにして
起
(
おこ
)
されるかといふに、それは
多
(
おほ
)
く
海底
(
かいてい
)
の
地形變動
(
ちけいへんどう
)
に
基
(
もと
)
づくのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
この
時
(
とき
)
に
起
(
おこ
)
つた
大氣
(
たいき
)
の
波動
(
はどう
)
は
世界
(
せかい
)
を
三週半
(
さんしゆうはん
)
する
迄
(
まで
)
追跡
(
ついせき
)
し
得
(
え
)
られ、
海水
(
かいすい
)
の
動搖
(
どうよう
)
は
津浪
(
つなみ
)
として
全地球上
(
ぜんちきゆうじよう
)
殆
(
ほと
)
んど
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
で
觀測
(
かんそく
)
せられた。また
大氣中
(
たいきちゆう
)
に
混入
(
こんにゆう
)
した
灰塵
(
かいじん
)
は
太陽
(
たいよう
)
を
赤色
(
せきしよく
)
に
見
(
み
)
せること
數週間
(
すうしゆうかん
)
に
及
(
およ
)
んだ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
津
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
浪
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
“津浪”で始まる語句
津浪襲來