“天狼星”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シリウス75.0%
てんらうせい12.5%
てんろうせい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも近間の山には雲の影もなく、空は水浅葱みずあさぎに澄んで、天狼星シリウスが水の落ちて来る左側の崖の上の雪田を掠めてかすかに光っている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
岸から余り遠くない所に、天狼星てんらうせいが青く水に映つてゐる。其影のしみのやうに見える所を、長い間ぢつと見てゐると、ぢき側にたまの形をした栓の木の浮標が見える。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
その時三名人の放った矢はそれぞれ夜空に青白い光芒こうぼうを曳きつつ参宿さんしゅく天狼星てんろうせいとの間に消去ったと。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)