トップ
>
天狼星
>
シリウス
ふりがな文庫
“
天狼星
(
シリウス
)” の例文
それでも近間の山には雲の影もなく、空は
水浅葱
(
みずあさぎ
)
に澄んで、
天狼星
(
シリウス
)
が水の落ちて来る左側の崖の上の雪田を掠めて
幽
(
かす
)
かに光っている。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「ああ、今日の君はロバチェフスキイ(非ユークリッド幾何の創始者)だよ。いかにも、
天狼星
(
シリウス
)
の
最大視差
(
マキシマム・パララックス
)
が計算されたのだから!」
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ファウルホルンの方角にはシンニゲ・プラッテの附近が際立って明るく、ニーセンの頂上にはアーク灯らしい光が
天狼星
(
シリウス
)
のように光る。
続スウィス日記(千九百二十三年稿)
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
南天高く、輝く燈台鬼となって、オリオン星座が二王立ち、
天狼星
(
シリウス
)
は、岳陽の空をつんざいて、すさまじい冷光を吐き出し、北斗は、ゆうゆう、金峰山頭を徘徊する。
ある偃松の独白
(新字新仮名)
/
中村清太郎
(著)
「いや、僕は
天狼星
(
シリウス
)
の
視差
(
パララックス
)
を計算しているのだっけ。また
δ
(
デルタ
)
もあれば
ξ
(
クシイ
)
もある! それ等を、一点に帰納し綜合し去ることが出来ればいいのだ」
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
二階に戻りしなにふりかえると、蒼白いグレルニッシュの氷の上に
天狼星
(
シリウス
)
がピカッと光っていた。
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
改札口を出て先ず仰ぐ南方の天には、
羅馬
(
ローマ
)
の滅亡を予知して色を変じたといわれている
天狼星
(
シリウス
)
の閃光が、叢の奥から覗いている狼の目玉のように凄い。其上にはオリオン星座が
燦
(
さん
)
として輝いている。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
つまり、
天狼星
(
シリウス
)
の
最大視差
(
マキシマム・パララックス
)
よりも、それを構成している物質の内容なんだ。云い換えれば、それぞれの犯罪現象に、君の
闡明
(
せんめい
)
を要求したいのだよ
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
狼
漢検準1級
部首:⽝
10画
星
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
“天狼”で始まる語句
天狼
天狼座