初夏(一九二二年)しょか(せんきゅうひゃくにじゅうにねん)
六月一日 私は精神のローファー 定った家もなく繋がれた杭もなく 心のままに、街から街へ 小路から小路へと 霊の王国を彷徨う。 或人のように私は古典のみには安らえない。 又、或人のように、 眼の眩めくキュービズムにも。 ダダも面白かろう、 然 …