“塊的”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたまり33.3%
マッス33.3%
マツス33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそくまで仕事をしてから床に這入はいつたので、重々しい睡気ねむけが頭の奥の方へ追ひ込められて、一つのとげ/\した塊的かたまりとなつて彼の気分を不愉快にした。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
向こうに見える山はそのまま寛大と希望とを象徴するような一つの生きた塊的マッスであるのに、君のスケッチ帳に縮め込まれた同じものの姿は
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そこには石のやうに黙した水の塊的マツスが凝然として澱んでゐるばかりだ。再びそれを動かす力は何所からも働いては来ない。生気は全くその水から絶たれてしまふ。
運命と人 (新字旧仮名) / 有島武郎(著)