“マッス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:まっす
語句割合
33.3%
塊的16.7%
物質構造16.7%
群集16.7%
集団16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、かつて人体の一部であったのを、嘲笑あざわらうかのように、それらしい線やマッスはどこにも見られなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
向こうに見える山はそのまま寛大と希望とを象徴するような一つの生きた塊的マッスであるのに、君のスケッチ帳に縮め込まれた同じものの姿は
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
黒い大きな塊的マッスとよりこの男を照らさなかった。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
つまり、心霊現象でさえ、時間空間には君臨することが出来ても、物質構造マッスだけにはなんらの力も及ばないことが判るだろう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その間、二三度伯林から汽車が着いて此の町の住宅へどやどやと帰って行く勤人の群集マッスが眼の前の広場をさえぎり通るのもあまり気にならなかった。
褐色の求道 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
恋愛のいきさつは、人類の祖先が原始的生活を営んでいた時代、直に一集団マッスの本能を刺衝するものとなった。