“大洞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおぼら42.9%
おほほら14.3%
おおほら14.3%
だいどう14.3%
おほあな7.1%
おほゞら7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秩父の渓谷美に就ては、お書く可き多くのものが残っている。荒川の滝川谷、大洞おおぼら川。千曲川の上流梓川、川端下かわはげ川。昇仙峡上流の荒川。
秩父の渓谷美 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
山口のダンノハナは大洞おほほらへ越ゆる丘の上にて館址たてあとよりの続きなり。蓮台野はこれと山口の民居を隔てて相対す。蓮台野の四方はすべて沢なり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
山口のダンノハナは大洞おおほらへ越ゆる丘の上にて館址たてあとよりの続きなり。蓮台野はこれと山口の民居を隔てて相対す。蓮台野の四方はすべて沢なり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
このあたりを俗に大洞だいどうと称している。前面の小島は小鳥ヶ島である。月明つきあかりの夜に湖上に舟を浮べて、幽寂を楽しむのも一興であろう。
ことには雪の降りうづみ、更に登らんよしなければしきりに悲しみもだえつつ、ここかしこ見まはせば、横の方に大洞おほあなありて、奥より出で来るもの見えたり、荒栲あらたへふたたび驚き怖れ
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おなじく留学生候補の学士ださうで今は或る私立学校の哲学と歴史の講師をしてゐる御園みその草四郎くさしらう、自称青年政事家で某新聞のパリ/\[「パリ/\」に傍点]記者とかいふ大洞おほゞら福弥ふくや
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)