大洞おほあな)” の例文
ことには雪の降りうづみ、更に登らんよしなければしきりに悲しみもだえつつ、ここかしこ見まはせば、横の方に大洞おほあなありて、奥より出で来るもの見えたり、荒栲あらたへふたたび驚き怖れ
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)