“タマ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:たま
語句割合
28.6%
17.9%
14.3%
7.1%
7.1%
3.6%
内在魂3.6%
3.6%
3.6%
3.6%
達磨3.6%
霊魂3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
椿の杖を持つて来て、タマふりをした為に、海石榴市と称せられたのであらうと思ふ。豊後風土記を見ると、海石榴市の説明はよく訣る。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そこまで信仰におひつめられたと言ふよりも寧、自らタマのよるべをつきとめて、そこに立ち到つたのだと言ふ外はない。
山越しの弥陀 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
当麻路に墓を造りました当時ソノカミ、石をハコぶ若い衆にのり移つたタマが、あの長歌をウタうた、と申すのが伝へ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此は、だいがくのき棒を其家の戸なり壁なりに撞き当てる方法で、何しろ恐しい重量を棒鼻に集中して打ち当てるのだから、タマつたものではなかつたさうである。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
又、タマの内在するものと信じられたタマ(—石・—貝・—金・—骨など)の相触るゝ音も、やはり此意味からいみじき音色のやうに讃美せられて来たのである。あそびについては尚言ふ機会はある。
火にハジタマの音づれ づおづも 吾がのゆくへ 人に問はるゝ※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家々伝来の外来魂を、天子或は長上者に捧げると共に、其尊者の内在魂タマ分割フユを授かつた(毎年末の「衣配キヌクバり」の儀の如き)申請ノミマヲシの信仰のなごりが含まれて居る。
アルイハ百合ノ五タマヲ、 ナガ大母ニ持テトイフ。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
今日旗の竿サキにつく金のタマや、五月幟の籠玉の源になる髯籠ヒゲコ(髯籠の話参照)の筋を引いた物に相違ないのである。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
特ニエツタマハセラル
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後世これを崇めて達磨と称うとしばしば聞いたと筆せるはトメと達磨タマと音近く『続高僧伝』等皆達磨を南天竺から支那へ来たとしたかららしい、尊者サントメ山とてその終焉の蹟現存す
人麻呂の歌も、本道なら、枕に玉を置かなければならないのに、岩の枕だけだといふので、昔の人には、これだけで霊魂タマがなくなつて死んでゐる事が訣つたのです。