“たましい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タマシイ
語句割合
魂64.4%
霊魂13.8%
霊9.0%
魂魄4.8%
精神4.3%
神0.5%
霊性0.5%
人魂0.5%
全霊0.5%
幽魂0.5%
霊魄0.5%
魄0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして冷靜(れいせい)な藝術的鑑賞(かんしやう)は、熱烈(ねつれつ)な生理(せいり)的憧憬(どうけい)となつて、人形(にんぎやう)には魂(たましい)が入つた。何も不思議はないことだらう。周三だつて人間(にんげん)である。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
尤(もっと)もこれは地上(ちじょう)の母(はは)に就(つ)いて申上(もうしあ)げることで、肉体(にくたい)を棄(す)てて了(しま)ってからの母(はは)の霊魂(たましい)とは、むろん自由自在(じゆうじざい)に通(つう)じたのでございます。
ショパンこそは「ピアノの歌い手、ピアノの詩人、ピアノの心、ピアノの霊(たましい)」であること、今日といえども少しも変りはない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂、野村あらえびす(著)
其間(そのあいだ)も彼は山椿の枝を放さなかった。紅い蕾(つぼみ)は疾(と)くに砕けて了(しま)ったが、恋しき女の魂魄(たましい)が宿れるもののように、彼は其(そ)の枯枝を大事に抱えていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その時までの記章(かたみ)にはおれが秘蔵のこの匕首(これにはおれの精神(たましい)もこもるわ)匕首を残せば和女もこれで煩悩(ぼんのう)の羈(きずな)をばのう……なみだは無益(むやく)ぞ
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
われに罪人あり、捉えて釜煮して、これを蓋(おお)わしめ、人をして守禦(しゅぎょ)せしむ。ないし煮死するに神(たましい)の出ずるを見ざるゆえに、死して神なきことを知るなり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
これ、ほかに神体を仰ぐゆえなり。ないし、儒道は一世の聖道、一身の鬼神にて、他界に神(たましい)を変ぜず、一世に理をきわめ、一期に天に帰する道なり、云云(うんぬん)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
身体(からだ)は弱いけれども、精神(こころ)の強い人はある。しかし霊性(たましい)の強い人は少ないものである。私たちの子供らをこの三つの力の強い人にしたい。
たましいの教育 (新字新仮名) / 羽仁もと子(著)
多くの人や子供をみているうちに、身体(からだ)は十分に強くても精神(こころ)の力の弱い人もあり、理性も研究心も強く鋭いのに霊性(たましい)の力の非常に弱い人もある。
たましいの教育 (新字新仮名) / 羽仁もと子(著)
マレー半島のオーラン・ラウト人信ずらく、造物主人魂(たましい)を石に封じ、大盲飛竜して守らしむ。その乾児(こぶん)がかの地に普通の飛竜で毎(いつ)も天に飛び往き、大盲飛竜より人魂を受けて新産の児輩(こども)に納(い)れる。
そしてもうお遺骨を抱いていなくても、小田切さんの全霊(たましい)は私の心の中に生きていると思うようになりましたので、今はもうお遺骨には何の執着も未練もなくなりました。
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
紛れもない幽魂(たましい)そのものの声で、それを耳にすると、掘りかえされた墓土の黴臭い呼吸と、闇に生れた眼なし鰻の冷さが気味悪く感じられた。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
あやかしの鼓にこもった霊魄(たましい)の迷いを晴らす道はもうわかったろうから。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それが黒部の魄(たましい)であった壮美の中心は、もう大半無くなっていますよ、と難癖をつけると、吉澤君、奥に大きな雪崩れか、山ぬけでもすりゃァ、あんな岩位、また流れて来まさァ
登山は冒険なり (新字新仮名) / 河東碧梧桐(著)