幽魂たましい)” の例文
紛れもない幽魂たましいそのものの声で、それを耳にすると、掘りかえされた墓土の黴臭い呼吸と、闇に生れた眼なし鰻の冷さが気味悪く感じられた。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)