たましい)” の例文
われに罪人あり、捉えて釜煮して、これをおおわしめ、人をして守禦しゅぎょせしむ。ないし煮死するにたましいの出ずるを見ざるゆえに、死して神なきことを知るなり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
これ、ほかに神体を仰ぐゆえなり。ないし、儒道は一世の聖道、一身の鬼神にて、他界にたましいを変ぜず、一世に理をきわめ、一期に天に帰する道なり、云云うんぬん
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
人、死したましい去り、すなわちさらにかたちを受く。父子因縁ありて居に会す。たとえば寄客ききゃくてば、すなわち離散するごとく、愚迷ぐめい縛著ばくちゃくして、己のゆうとなす。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)