“神座”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カグラ14.3%
カムクラ14.3%
かぐら14.3%
かみざ14.3%
しんざ14.3%
じんざ14.3%
クラ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうして其神座カグラに据ゑた神体が、異風なものであつたらしい事。さうして、其神座カグラに居る神の実体は、後の神楽には、閑却せられて了ふ様になつたらしい。
音韻変化を持つて来る事は不自然になりますから控へますが、結局、かぐらは神座カムクラといふ熟語に過ぎません。かむくらがかぐらとなるのは自然の事です。
神楽(その一) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
(六)神仏に関係あるもの(御岳、神座かぐら山、神奈備かんなび山、薬師岳、蔵王山、地蔵岳等)、(七)岩石、湖沼、温泉等に縁あるもの(六石山、七石山、湯殿ゆどの山、八海山、沼尻山、苗場山等)
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
神官の家には何処にもある「神座かみざ」といって、平常ふだんも人を入れない一室だった。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すなわち祭の日の神座しんざ御幣ごへいや後世の鏡などに該当するものだったということで、家で田の神の祭をするようになってからは、ただその三把の苗を洗って持って来て
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
神座じんざ山、神名備かんなび山、神尾山などは即ち神の坐す山であることを示す名で、神武天皇が霊畤を鳥見山に建てて皇祖天神を祭らせ給うたのは、即ち御降臨の場所として神聖なる「山」が選ばれたのである。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
この倉は、地上に柱を立て、その脚の上に板を挙げて、それに、五穀及びその守護霊を据ゑて、仮り屋根をしておく、といふ程度のものであつたらしく、「神座クラなる棚」の略語、くらの義である。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)