“カグラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かぐら
語句割合
神楽80.0%
神座20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の此文章が、必しも花祭り及び山の神楽カグラの本義を説き得て居ないかも知れません。私自身すら処々、既に転換を欲する固定した考への型に這入つたのもあります。
さう言ふ神遊びの中に、神楽カグラと言ふ流行を捲き起すものが現れた。平安中期の事である。
神賑ひ一般 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さうして其神座カグラに据ゑた神体が、異風なものであつたらしい事。さうして、其神座カグラに居る神の実体は、後の神楽には、閑却せられて了ふ様になつたらしい。
だから神楽も、古いものほど、神体を据ゑた神座カグラなるものを中心とした群行だつたに違ひない。神楽では、安曇磯良を象つた鬼面幌身ホロミの神楽獅子に近いものだつたのではないか。
祝言の乞食者が持ち廻つた神器が、又謂はゞ一種の神座カグラでもある訣であり、同時に食器であり、更に運搬具でもあつたのだ。之を垂下し、又アフゴで担ひ、或は頭上に戴いても歩いて居た。