“クラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:くら
語句割合
26.3%
15.8%
10.5%
10.5%
5.3%
5.3%
神座5.3%
5.3%
5.3%
5.3%
5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クラぐらと 山の空より淡雪のまひつゝ、なほぞ 汽車カヒに入る
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
岩窟イハムロは、沈々とクラくなつて冷えて行く。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
董卓、天ヲアザムキ地ヲクラマシ
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人間五十年、化転ケテンノウチヲクラブレバ、夢幻ユメマボロシノ如クナリ。とは、彼が好きな小唄舞の一節であり、若年に持った彼の生命観でもある。彼は決して、今朝の寝ざめを、天変地異とは思っていない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたらしくなる天地アメツチを 思ひきや。吾目クラまぬうちに見んとは
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
吾が目クラまぬうちに見むとは○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
海原のウタに浴しつゝ緑なす瑠璃をクラひ行けば
詩語としての日本語 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この倉は、地上に柱を立て、その脚の上に板を挙げて、それに、五穀及びその守護霊を据ゑて、仮り屋根をしておく、といふ程度のものであつたらしく、「神座クラなる棚」の略語、くらの義である。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
冬ノ吃水ガイマ獣血ニクラク 暴々ト泡立ツテユクノダ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
博多ハカタ川に臨みて、以て宴遊す。……葛井フヂヰフネフミ武生タケフクラ、六氏の男女二百三十人歌垣に供奉す。……処女らに、壮夫ヲトコ立ち添ひ踏みならす……。
クラい空間は、明りのやうなものをタダヨハしてゐた。シカし其は、蒼黒アヲグロモヤの如く、たなびくものであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
資人トネリの一人が、とつとゝ追ひついて来たと思ふと、主人のクラに顔をおしつける様にして、新しい耳を聞かした。今行きすがうた知り人の口から、聞いたばかりの噂である。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)