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昏
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クラ
ふりがな文庫
“
昏
(
クラ
)” の例文
空は愈々青澄み、
昏
(
クラ
)
くなる頃には、藍の様に色濃くなつて行つた。見あげる山の端は、横雲の空のやうに、
茜色
(
アカネイロ
)
に輝いて居る。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
昏
(
クラ
)
ぐらと 山の空より淡雪のまひつゝ、なほぞ 汽車
峡
(
カヒ
)
に入る
鵠が音:01 鵠が音
(新字旧仮名)
/
折口春洋
(著)
「衆人熙々トシテ大牢ヲ享クルガ如ク、春、臺ニ登ルガ如シ。我獨リ怕兮トシテ、嬰兒ノ未ダ
咳
(
ワラ
)
ハザルガ如ク、
儡
(
ツカ
)
レテ歸スル所ナキガ如シ。俗人昭々トシテ我獨リ
昏
(
クラ
)
キガ如ク、俗人察々トシテ我獨リ悶々タリ。……」
かめれおん日記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
狂言記あたりに見える「晩ずる」といふ動詞は「夜になる」の意としか解かれてゐぬが「
昏
(
クラ
)
くなる」位の意であらう。
方言
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
併しもう一代古い処では、とこよが
常夜
(
トコヨ
)
で、
常夜
(
トコヨ
)
経
(
ユ
)
く国、闇かき
昏
(
クラ
)
す恐しい神の国と考へて居たらしい。常夜の国をさながら移した、と見える岩屋戸
隠
(
ゴモ
)
りの後、高天原のあり様でも、其俤は知られる。
妣が国へ・常世へ
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
昏
漢検準1級
部首:⽇
8画
“昏”を含む語句
黄昏
昏々
昏睡
昏倒
黄昏時
昏迷
黄昏方
昏睡状態
夕昏
昏昏
昏絶
昏乱
昏愚
昏惑
黄昏頃
昏睡的
薄昏
昏沌
日昏
昏庸頑夫
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