“薄昏”の読み方と例文
読み方割合
うすぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その翌日、雨はあがつてゐたが、梅雨時つゆどきのやうな薄昏うすぐらい朝であつた。富岡は営林署へ行き、赴任ふにんの挨拶をした。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
それもかなはぬなら、チッバルトがてゐやる薄昏うすぐらべうなか婚禮こんれいとこまうけてくだされ。
薄昏うすぐらい夜明けの海上で、ふつと、こんな島に出くはしたら、さだめし気味の悪いものであらうと思へた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)