“昏乱”の読み方と例文
読み方割合
こんらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
観客の頭を昏乱こんらんさせるから、劇場向きではないが、野広のびろいところで遠くの方から見ていると、自然に面白味がわかって来ると書いてあった。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「……思わず病に負けて、日頃のたしなみも昏乱こんらんしたとみえる。これは旧病のおこってきたしるしといえよう。わが今生の寿命も、これでは久しいことはない」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然し滅多にないからと云ふ言辞のもとにヒロイツクを軽蔑するのは論理の昏乱こんらんである。この派の人々は現実を描くと云ふ。さうして現実曝露の悲哀を感ずるといふ。
文芸とヒロイツク (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)