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昏乱
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こんらん
ふりがな文庫
“
昏乱
(
こんらん
)” の例文
観客の頭を
昏乱
(
こんらん
)
させるから、劇場向きではないが、
野広
(
のびろ
)
いところで遠くの方から見ていると、自然に面白味がわかって来ると書いてあった。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
「……思わず病に負けて、日頃のたしなみも
昏乱
(
こんらん
)
したとみえる。これは旧病の
興
(
おこ
)
ってきた
兆
(
しるし
)
といえよう。わが今生の寿命も、これでは久しいことはない」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然し滅多にないからと云ふ言辞のもとにヒロイツクを軽蔑するのは論理の
昏乱
(
こんらん
)
である。
此
(
この
)
派の人々は現実を描くと云ふ。さうして現実曝露の悲哀を感ずるといふ。
文芸とヒロイツク
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
すぐには返辞もできない菊枝の
昏乱
(
こんらん
)
した気持を、老母はそれと察したのであろうか
日本婦道記:不断草
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
金之助のあたまはまだ
昏乱
(
こんらん
)
から覚めていなかった。すべてが余りに突然で、殆んど悪夢の中にいるような気持だった。しかし康継の言葉が終ったとき、彼ははっと一つの事に思い当った。
落ち梅記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
伊緒はあたまが
昏乱
(
こんらん
)
して考えるちからも失ってしまった。
日本婦道記:春三たび
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼の頭は
昏乱
(
こんらん
)
し、心は
動顛
(
どうてん
)
していた。
恋の伝七郎
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
つなの心は
昏乱
(
こんらん
)
した。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“昏乱”の意味
《名詞》
理性を失い、分別がつかなくなること。
(出典:Wiktionary)
昏
漢検準1級
部首:⽇
8画
乱
常用漢字
小6
部首:⼄
7画
“昏”で始まる語句
昏
昏々
昏睡
昏倒
昏迷
昏絶
昏睡状態
昏愚
昏惑
昏沌