タマ)” の例文
物體モツタイらしくものを言ふ人たちを見ると、自分より教養の低いものたちから、無理やりに教育を強ひられてゐるやうな氣がして、タマらなかつた。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
此は、だいがくのき棒を其家の戸なり壁なりに撞き当てる方法で、何しろ恐しい重量を棒鼻に集中して打ち当てるのだから、タマつたものではなかつたさうである。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)