“持堪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もちこた85.7%
もちこら14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引手茶屋は、ものの半年とも持堪もちこたえず、——残った不義理の借金のために、大川を深川から、身をさかさまに浅草へ流着ながれついた。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼等が滅亡の日に出會すと、ちやうどかうした巨大胃の病人が食斷ちしたやうに、少しの持堪もちこたへもなく死んでしまふ。
飛鳥寺 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
遊廓問題に行き悩んでゐる府知事の智慧袋ちゑぶくろのやうに、かさの小さい鴉のしんの臓は、この怖ろしい出来事に出遭つてうにも持堪もちこらへる事が出来なかつたのだ。