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持堪
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もちこた
ふりがな文庫
“
持堪
(
もちこた
)” の例文
引手茶屋は、ものの半年とも
持堪
(
もちこた
)
えず、——残った不義理の借金のために、大川を深川から、身を
倒
(
さかさま
)
に浅草へ
流着
(
ながれつ
)
いた。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼等が滅亡の日に出會すと、ちやうどかうした巨大胃の病人が食斷ちしたやうに、少しの
持堪
(
もちこた
)
へもなく死んでしまふ。
飛鳥寺
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
妻の働いているうちは、どうか
恁
(
こう
)
か
持堪
(
もちこた
)
えていた家も、古くから積り積りして来ている負債の
形
(
かた
)
に取られて、彼は
細
(
ささや
)
かな小屋のなかに、
辛
(
かろ
)
うじて生きていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
権柄
(
けんぺい
)
にこういいましたが、二官の体はゆるぎもせず、依然として、四、五間の距離を
持堪
(
もちこた
)
えている。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
強気で
持堪
(
もちこた
)
えた激情が、一ぺんに破裂したのでしょう。
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「はい……」人夫頭は
面目
(
めんもく
)
なささうに頭へ手をやつた。「何だつて申しますと、
此奴
(
こいつ
)
の拵へるお料理は、どうもお
腹
(
なか
)
に
持堪
(
もちこた
)
へがなくつて、直ぐ腹が空いちまふもんですからね。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
堪
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“持”で始まる語句
持
持出
持前
持余
持主
持上
持合
持来
持囃
持病