“智慧袋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちえぶくろ50.0%
ちゑぶくろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心配はしゃアナ。心配てえものは智慧袋ちえぶくろちぢみ目のしわだとヨ、何にもなりゃあしねえわ。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
娘も壻もきまり悪さに、智慧袋ちえぶくろを絞ってついた嘘だ。その上壻の身になれば、ああでも云わぬと、一人娘は、容易にくれまいと思ったかも知れぬ。お婆さん、お前はどうしたと云うのだ。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
遊廓問題に行き悩んでゐる府知事の智慧袋ちゑぶくろのやうに、かさの小さい鴉のしんの臓は、この怖ろしい出来事に出遭つてうにも持堪もちこらへる事が出来なかつたのだ。
三人よれ文珠もんじゆさへ授けぬ奸智かんち智慧袋ちゑぶくろはたいたそこやぶれかぶれ爲術せんすべつき荒仕事あらしごと娘にあはすと悦ばせて誘引おびき出すは斯々と忽ちきまる惡計にさしさゝれつ飮みながらとは云ふものゝまくは餘り感心かんしんせぬ事成れば姉御あねごと己とくじにせんと紙縷こよりひねつて差出せばお定は引て莞爾につこりわら矢張やつぱり兄貴あにきが當り鬮と云はれて三次は天窓あたま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)