“悪智慧”の読み方と例文
旧字:惡智慧
読み方割合
わるぢえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「全くそうじゃ」老翁は白髯はくぜんふるわしながら答えるのだ。「これからは悪智慧わるぢえのある奴が益々増えるから、脅迫は増える一方じゃのう」
急行十三時間 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
ただ少しばかり感心しているところは偉い方のおいでを利用して事件を当局者の手で揉消もみけしてしまう、そうした犯人の悪智慧わるぢえです
浴槽 (新字新仮名) / 大坪砂男(著)
しかるに先生は教うるにいかなる事をもってしたのであるか、まさかに悪智慧わるぢえを着けはしまい。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)