“悪智”の読み方と例文
読み方割合
あくち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小瀧こたきと云う芸者は、もと東京浅草猿若町さるわかまちに居りまして、大層お客を取りました芸者で、まだ年は二十一でございますが、悪智あくちのあるもので、情夫いろおとこゆえに借金が出来て
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
蛾次郎の不良性ふりょうせいは、そこから悪智あくちをふいて、ひとつの手段しゅだんを思いついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
言訳いいわけに困って腹を切るのは昔のことだが、どうもお前さんは太い人だねえ、清水の旦那を殺し、又作という奴に悪智あくちさずけて、屍骸しがいを旅荷に造り、佐野の在へ持ってき、始末をつけようとする途中