“わるぢえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪智慧61.1%
悪智恵22.2%
悪知慧11.1%
悪知恵5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ少しばかり感心しているところは偉い方のおいでを利用して事件を当局者の手で揉消もみけしてしまう、そうした犯人の悪智慧わるぢえです
浴槽 (新字新仮名) / 大坪砂男(著)
伊賀井の殿様に悪智恵わるぢえをつけて、八方から清水屋の父娘おやこを責めさいなんだ。金ずく、義理ずく、それでもいけないとなると、今度は腕ずくでおどかした
さて笠置山かさぎやまへ着きますと、ここにいる土蜘蛛つちぐもはいたって悪知慧わるぢえのあるやつでしたから、髪長彦かみながひこの姿を見るが早いか、わざとにこにこ笑いながら、洞穴ほらあなの前まで迎えに出て
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
悪にかけては底の知れない悪知恵わるぢえをもったかれらとくらべれば、とうていおよびもつかない差がある。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)