“入智慧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いれぢえ80.0%
いれぢゑ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん、嫁の入智慧いれぢえです。母は盲目だし、いい加減にだまして、そうしてこっそり馬小屋のマギに圭吾をかくし、三度々々の食事をそこへ運んでいたのだそうですよ。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
他人の入智慧いれぢえ同様に意味の少ないものとして、単に彼女と僕を裸にした生れつきだけを比較すると、僕らはとてもいっしょになる見込のないものと僕は平生から信じていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
子供とは籍が違ふのだからと入智慧いれぢゑし、子供といつても今に母親は妾だといつて邪魔にするかも知れないからねとまで言つたので、寿枝はその忠告に従つてさうしたのだつたが
六白金星 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)