“紙縷”の読み方と例文
読み方割合
こより100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にはなる美登利みどりはさしのぞいて、ゑゝ不器用ぶきようんなつきしてうなるものぞ、紙縷こより婆々縷ばゝよりわらしべなんぞ前壺まへつぼかせたとてながもちのすることでは
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
美人は紙縷こよりひねりて、煙管を通し、溝泥どぶどろのごとき脂におもてしわめて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三人よれ文珠もんじゆさへ授けぬ奸智かんち智慧袋ちゑぶくろはたいたそこやぶれかぶれ爲術せんすべつき荒仕事あらしごと娘にあはすと悦ばせて誘引おびき出すは斯々と忽ちきまる惡計にさしさゝれつ飮みながらとは云ふものゝまくは餘り感心かんしんせぬ事成れば姉御あねごと己とくじにせんと紙縷こよりひねつて差出せばお定は引て莞爾につこりわら矢張やつぱり兄貴あにきが當り鬮と云はれて三次は天窓あたま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)