“一堪”の読み方と例文
読み方割合
ひとたま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「見ておいでなされ白井誠三郎、一堪ひとたまりもなくやられますぜ」「全体あいつら生意気でござるよ。こっぴどい目に合わされるがよい」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
恐ろしい腕前だ、あの棒が一当り当ったら、こちとらのなまくらはボロリと折れて、腕節うでっぷしでも首の骨でも一堪ひとたまりもあるもんじゃねえ
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
泥鉢は一堪ひとたまりもなく踏潰ふみつぶされた。あたかも甚平の魂のごとくにくじけて、真紅の雛芥子は処女の血のごとく、めらめらとさっと散る。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)