かため)” の例文
この後あたりに散りゐたる人々みなこの處にあつまれり、これ四方に沼ありてそのかため強かりければなり 八八—九〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
くばまづ品川新宿板橋千住の大出口おほでぐち四ヶ所へは人數千人づつかためさせ其外九ヶ所の出口でぐちへは人數五百人づつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
玉体と御位みくらいとのかために、さかいを安くまもる上は
末代までのかためと人はいふらむ。
石工 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
雪のかこみが、たやすく得べきにあらざる勝利かちをノヴァーラ人に與ふるなからんため糧食かてを身のかためとなせといへ —六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
嚴重にかためられたり又仁王門のかた御加勢には松平安藝守殿(淺野家あさのけ)の同勢にて詰切つめきる其外町方まちかたに於ては近年大岡越前守の下知にて江戸中のとびの者をいろは四十八くみとなし町方火消まちかたひけし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あゝ重ねて虐政を忍ばずばウンガリアは福なる哉、取卷く山をかためとなさばナヴァルラは福なる哉 一四二—一四四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)