“固粥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたかゆ66.7%
かたがゆ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜、客あしらいのよい由玄の介抱で、久方ぶりの風呂にもつかり、固粥かたかゆの振舞いにまで預ったところで、実は貞阿として目算もくさんに入れてなかった事が持上った。雪はまだむ様子もない。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
その夜、客あしらひのよい由玄の介抱で、久方ぶりの風呂にもつかり、固粥かたかゆの振舞ひにまで預つたところで、実は貞阿として目算もくさんに入れてなかつた事が持上つた。雪はまだむ様子もない。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
その二、三日は固粥かたがゆや卵や、叩いた鳥の少量なども喰べるようになったし、病気を恐れる気持はまったくなかった。残った二人の始末をすれば、いつ死んでもいい躯である。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)